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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第30回 客席でくつろぐために
2008/05/09

 少し間が空いてしまいましたが、前回に引き続きまして実際に寄席にお越しになってからの楽しみ方をお話ししてみようと思います。本来、寄席の楽しみ方なんというものは人に聞くまでもなくご自分で感じ考えることなのですが、昔のように芸能は「生で見る」のが当たり前だった時代とは違い寄席や劇場に足を運ばれることがちょっと特別のことになってしまったこの頃はやはり多少のコツを分かっていた方がいいお客としての近道ではないかと思っております。

噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 よくお客さまに聞かれるのが「寄席もいいけど開演時間が早くて間に合わない」という、忙しいこの頃では致し方のないことかもしれません。それなら申し上げましょう。寄席はお芝居とはちがいますので開演時間に間に合う必要がありません。特別のホール落語会でこの人を、このネタを聞きたいというのであれば時間の制約もありましょうが、寄席はどこでお入りになってどこでお帰りになってもいいようになっています。

 一人あたりの持ち時間は15分ほどです。この合間に客席に飛び込んでいただければ、まるで高速道路のようにすっと本線に合流できるのです。もちろん、噺の途中で入退場されることを妨げはいたしませんが、スマートなお客になるならばちょっとロビーで待機してから噺の切れ間にすっとご入場になるとこちら高座から見ていても「あ、ご通可のお客さまだな」ということになります。

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