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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第29回 寄席にご案内します
2008/04/18

「定席」は毎日営業をしている寄席小屋
噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 だいぶ暖かくなりました。暖かくなったからといって油断してはいけないのが人間の身体。この春の陽気に身体が馴染むまでは毎日自分の体調と相談して、春を満喫してくださいね。

 さて、わたくしこの「落語の世界へようこそ」の重大な落ち度を見つけてしまいました。噺の良さを皆様にお伝えし寄席へお出かけいただこうとの一心で書いてきたのに、肝心の寄席のご案内を忘れておりましたよ。誰か早く言ってくださればよかったのに・・・。

 思い立ったが吉日、今回は寄席のご案内です。

 広義に「寄席」といいますと、噺を聴かせるところはすべて「寄席」なんですけれども、もう少し本来の意味にズームしますと「定席」という言葉がございます。これは毎日営業をしている寄席小屋を指します。

 皆さんの街の文化ホールなどで催される「○○寄席」とか「●●落語会」なんというのはその日一日きりの公演ですが、定席はそれこそ明けの元朝から暮れの晦日まで、いつでもやっているという貴重な場所なのです。

 江戸の町に寄席が誕生してから二百年と少しになります。落ち着いて落語を楽しんでいただける場所があってはじめて、落ち着いて演じられる落語が生まれてきます。昔は今のようにテレビやラジオもありませんから、東京人の娯楽の中心として多いときには200軒近くの寄席があったようです。軍談と呼ばれる現在の講談定席も含めると、蕎麦屋や湯屋の数より多かったともいわれております。

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