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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第19回 落語の冬支度 〜寒さ・火事・暮れ〜
2007/11/23

冬はじっくり聞く噺が多い
噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 読者の方々から「島しょ公演はどうでしたか?」というメールを頂きました。それも複数の方から。このコーナーのおかげで新しい出会いが生まれることをとても嬉しく思います。旅の風景はわたくしのブログにもありますから、ぜひご覧くださいね。

 さて、一歩一歩冬に近づいてきました。当然冬の噺のご紹介、ということになりますがその前に今回は落語と「冬という季節」についてお話ししてみようと思います。

 一言で言えば冬の噺には名作が多いといわれ、もちろん、春も夏も秋もいい噺はたくさんありますが、いわゆる「大ネタ」と言われている噺を集めてみると割合冬の噺にぶつかります。

 人情噺、というジャンルがあるのをご存じでしょうか。滑稽噺、いわゆる落とし噺とは一線を画した、人間の心の機微、情愛、ドラマ性に重点を置いた噺のことです。

 たくさんの登場人物をきちんと演じ分けるだけではなく、その関係性や過去、気持のゆらぎなども描かなくてはなりませんので演じる噺家も覚悟がいります。昔の噺家は「人情噺をきっちりとできなくては真打ではない」と言われていたくらいですから、われわれ噺家にとっては一つの目標といえるでしょう。

 また人情噺ではない、滑稽噺に含まれるような噺でも冬を舞台にしたものは口演時間も長く、難しい噺が多いと感じます。

 言葉を換えれば「冬の噺はじっくり聴くものが多い」ですな。

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