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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第2回 落語とは
2007/03/16

落語は「一人でしゃべる」という芸

  みなさんこんにちは、柳家三之助です。もう名前を覚えていただけましたでしょうか。芸人は名前を覚えていただくことが一番。しつこく連呼してみようと思う今日この頃でございます。

 さて、今回から本格的に落語のお話をしてまいりましょう。

噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

  落語って何だろう。このテーマについてはいままで何度も考えてきましたし、また書いてもきました。誰に向かって話をするかによって内容も違いますし、私の中でも日に日にその中身が変わってくるというか、充実してきています。今日いまこの時点で落語について考えるということは、私にとっても大切なことです。

 落語という芸能は、一言で言えば「一人でしゃべる」という芸です。それ以上でもそれ以下でもありません。一人で演じる芸能には他にもいくつかあり、講談・浪曲・義太夫などの日本の古典芸能から、一人芝居・漫談や外国のスタンダップ・コメディーにいたるまで挙げればきりがありません。

 「こんちは、ご隠居さんいますか」「ああ誰だと思ったら八っあんかい、こっちにお上がり」「そうですか、それじゃあちょいと上がらしてもらいます、そういえば何ですねえ・・・」

 という風に突然登場人物の会話から始まる落語らしい冒頭の場面。これが講談や浪曲だと演劇でいう「ト書き」に似た「地」の部分が多くなります。

 長屋に住む八五郎、何かと懇意にしているご隠居の元へやってくる。うちの中へ招き入れられた八五郎、「実はこれこれこういうわけで・・・」
というような感じですね。

 落語は「会話」を中心にしていることに気がつきます。

筆者プロフィール

柳家三之助(やなぎや さんのすけ)
1995年に十代目柳家小三治に入門。「小ざる」の名で前座修行ののち、1999年に二ツ目昇進。柳家三之助と改名する。都内の寄席や全国の落語会で精力的に高座を勤める傍ら、インターネット上の様々なコンテンツで落語の普及に努める。興味のあることは片っ端から手を出し、雑誌などのコラムの執筆のほか、2006年に翼のプロとの対談集「オールフライトニッポン(風濤社刊)」のほか、Yahoo!インターネット検定・落語「通」検定の問題作成、公式テキスト「粋に楽しむ落語(インプレスジャパン刊)」を執筆した。最近はウイスキーをこよなく愛する日々である。
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