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歩き,走り,6時間54分の完走!

得難い出会いを生んだホノルルマラソン
AVAのテントでランナーを出迎える女の子
AVAのテントでランナーを出迎える女の子

 「最初はこれでいいけど,次に出ることがあったら,もっと練習してからだね」と独白。完走した喜びよりも,自分のふがいなさを口にした。そして,座り込んで「ゲンちゃんに会いたい」と言うと,すでにゴールした息子の元太くんと毛利仁美さんの待つAVAツアー専用のテントへ向かった。

 「やったぜー!」と元太くんの差し出す右手に,大きな声で答える菱沼さん。格別の笑顔だ。「マラソンは人と競うものではなく,自分の声を聞き,自分のカラダと話をするスポーツ」だと白戸さんは言う。元太くんと一緒に走っている時間は短かったが,菱沼さんのゴールは息子と一緒に走った喜びを分かち合った瞬間だったようだ。

 さんしろうさんとの走りも菱沼さんに大きな喜びだったはずだ。始めは顔も知らず,ネット上だけでの知り合いだったが,同じ体験を通してさらに強く結びつくことができた。辛さを共有した仲間を得る事はなかなかできない体験だ。ホノルルマラソンはそうした果実を菱沼さんに与えてくれた。毛利さんとの出会いも同じだ。昨年9月の自転車レース「ホノルルセンチュリーライド」では,JALの毛利さんと知り合ったのだが,今度は個人の毛利さんとも知り合いになれた。テントの中で見せた4人の笑顔は本当に格別のものだ。

元太くん,毛利さん,さんしろうさんと記念撮影。いい笑顔だ
元太くん,毛利さん,さんしろうさんと記念撮影。いい笑顔だ

 その夜,ブログで知り合った人たちと完走を祝う“さんしろう会”がタイ料理のレストランで催された。初めて会う全国から集まったホノルルマラソンのブログ仲間とたちと痛飲した。友人,知人を交えて30人近い会となった。

42.195キロを走ったシューズと完走証
42.195キロを走ったシューズと完走証(右)

 「筋肉痛はあるものの,健全な状態で打ち上げに参加できたことに大きな満足感がある。ブログ仲間はすべてリピーターか,初参加でも入念なトレーニングをしてきた人たちで,前向きな精神を持った立派なヤツらと感服した」。会を終えた後,そう言うと,菱沼さんはセンチュリーライドも一緒に走った関さんとともに夜のホノルルの街へと消えていった。


(文,写真=菊池武洋)
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