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ついに本番,夜明け前のスタート

ダイヤモンドヘッドの夜明け。登り坂が続く
コースの向こうの海から朝日が昇ってくる
コースの向こうの海から朝日が昇ってくる。
夜明けだ
朝日を受けながら,坂道を登っていく
朝日を浴びながら,坂道を登っていく菱沼さん
だらだらと続く坂
勾配はそれほどではないがだらだらと続く坂

 6時59分,ダイヤモンドヘッドを臨む太平洋から太陽が顔を出した。菱沼さんも朝日と海をみて少しほっとしたようだ。

 スタートしてから約2時間,そろそろ先頭集団が戻ってくる頃だ。坂の中腹にたどり着いた頃,白バイとともにトップランナーのジミー・ムインディ(ケニア)があっという間に走り抜けていった。体脂肪を一切まとわぬ節制された肉体はまるで跳ねるようにゴール手前の難所を駆け抜けていく。その様子は朝日に照らされとても美しかった。

 一方,一般ランナーにとってはまだ序盤戦、美しい眺望に誘われコースを外れ,ウエストバッグから取り出したカメラで写真を撮る人もいる。

 先頭ランナーを見た菱沼さんは「俺のダッシュより断然早いよね。美しい走りってああいういうものなんだね」とつぶやく。終わることのないように思える坂道を,太陽の光を受けながら頂上目指して登り続ける。

 坂が終わり,長い下りにさしかかった。目の前に広がるのはどこまでも続く人の列。「今度はあの先まで走るんだね」。登り坂のせいもあり,足も体も重くなってきた。菱沼さんよりタイムの良い関さんは先に行ってしまった。だが,まだ15キロほどしか走っていない。次第に足が前に出なくなる。しかし道は続く。先はまだ長い。頑張れ菱沼さん。

坂を登り切り,下りに入る
坂を登り切り,下りに入る。延々と続くランナーが目に飛び込んでくる
(文=田中重徳,菊地武洋 写真=田中重徳,岡部マリエ,菊地武洋)
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