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いよいよ本番,楽しさと緊張が入り交じったスタート

花火とともにスタート

 2~3時間で走る人たちの集合地点では,ウォーミングアップを終えたランナーたちがスタートを前にして集まってきていた。通勤時間帯の駅のホームのようにストリートは人であふれかえっている。目標タイムが3時間以内とあって,後方に比べてまわりのランナーの年齢は若い。菱沼さんと同年代の人たちの姿もチラホラと見られるが,明らかに体格や身のこなしも走りに慣れている人が多い。そのせいか,それとも会場に流れるアナウンスがヒートアップしてきたせいか……,スタート時間が近づくにつれて菱沼さんの口数は減ってきた。

スタート直後の菱沼さん
スタート直後の菱沼さん。持参のiPODシャッフルを耳に余裕の表情だ

スタートとともに花火が打ち上がる
スタートとともに花火が打ち上がる。この後,3万人弱の参加者がスタートラインを走り過ぎていく

 US NAVYのブラスバンドが演奏を始め,大会関係者の挨拶も無事終了。いよいよスタート時間が近づく。後方からは続々と人が前へ移動してきて,スタート5分前になると身動きも自由には取れないほどになる。年によっては防寒具としてポンチョを着込むこともあるらしいが,今年はランニングシャツ1枚で十分。陽が昇ってみないと分からないが,天候はマラソン初挑戦の菱沼さんに追い風のようだ。そして,午前5時。スタートを告げる花火を見ながら,ついに菱沼さんの42.195キロの挑戦が始まった。


(文=菊地武洋,写真=岡部マリエ)
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