3人を襲う眠気。時差ぼけは解消できる?
こんな調子なので,白戸さんのセミナーは面白くためになる。最後までセミナーを聞きたかったが,コース下見の時間がやってきた。「バスの中ではほとんどの人が寝ちゃいます。頑張っても半分ぐらいの人はダメでしょう。でも,バスで寝るのはいいでしょう。でも,ベッドはダメですよ」という白戸さんの言葉に見送られて,3人は再びエスカレーターを下ってバスに乗り込む。そして,いちばん眠くなるバスの一番後ろへ座るのだった。
バスがスタートするや関さんは「もう眠さの限界。目をつぶって試走します」と,まぶたを閉じてしまった。菱沼親子も寝ないように頑張っていたが,「知らぬ間に気を失っている感じだった」らしい。それでも菱沼さんは寝ないように心がけていたせいか,3人の中ではもっとも起きていた。 コースはアラモアナショッピングセンターの向かいにあるアラモアナ公園をスタートし,約2マイル(3.2キロ)西へ。アロハタワーを左手に見ながら右折しながら東へと向かう(地図)。
基本的にフラットで走りやすそうだが,当日は大集団で走ることになる。路肩は日本よりも傾斜がきつく,舗装も日本のようにきれいとはいえず,どこでも走りやすいわけではなさそうだ。そして10キロ地点を過ぎてからダイヤモンドヘッドの上り坂を迎える。道幅も狭くコース最大の難所だ。 あとは住宅地とハイウエイを使って少しずつ下りながら折り返し地点へ。再びダイヤモンドヘッドを登り,残り2キロを下ればゴールのカピオラニ公園だ。標高差でみると難易度はさほど高いコースではないが,気温や周囲の状況など当日になってみないと分からないことも多い。 「やっぱりコースを見ると,いよいよって気持ちになるね。クルマから 見ているとフラットだし簡単なコースに思えるけど,実際に走るとまったく違った景色に見えるんだろうな」。さすがに長旅の疲れが出ているようだが,緊張感のあるいい表情で菱沼さんは語る。 1時間ほどでコース下見を終えると,シェラトン・プリンセス・カイウラニホテルにチェックイン。ロビーにはクリスマス前とあって,クリスマスツリーやイルミネーションが飾られている。だが,その向こうにはプールがあり,強い陽射しが照りつけ,ハワイにいることを実感させてくれる。まだ昼の12時30分。夕食まではフリータイムだ。3人は睡魔に打ち勝つことができるのか……。 (文=菊地武洋,写真=岡部マリエ)
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