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2005/11/16
そば打ちに魅了された男たちが数多く集う
「1枚のザルで酒を呑み,1枚のザルで腹を満たす」――。 こういう言葉が昔からあるように,酒好きの男性にとってそば屋で呑むのは粋である。それとともに,そばと酒とは切っても切れない関係だ。 そば好きには男性が,うどん好きには女性が多いといわれるのも,酒とそばとの濃密な関係性ゆえではないかと思われる。そば好きの男性が,入った店で歯ごたえ,のど越し最高の手打ちそばが出てきた日には,しあわせいっぱい,嬉しさ2倍である。 そば好きが高じて,「自分でそばが打ってみたい」という男性による,手打ちそば教室ブーム到来からかれこれ10年。今やそば打ちは,男性の趣味のひとつとして定着した感がある。 ではなぜそば打ちは男性に人気があるのか。
まず,そばを打つには力がいる。そば打ちに必要な重い木鉢や大きなそば用包丁も,道具にこだわりたい男心をそそる。そして自在にそば粉をこね,生地を切るという,ちょっと見素人にはなかなかできそうもない技の数々に,これをマスターしたいという男のチャレンジ精神に火がつくのである。自分で打った自慢のそばを仲間に振舞い,酒を呑む愉しさはいうまでもない。思えばこれほど,男の趣味にふさわしいものはないだろう。 そこで今回は,そば打ちに魅了された男たちが集う「江戸手打ちそば教室」にお邪魔した。 先生の伊藤正雄さんは,66歳で現役引退後,第2の人生を愉しむためにそば打ちをマスター。習った教室で腕と教え方の上手さを買われて,プロのそば職人養成コースの講師を務めていたが,6年前に東京・小岩の自宅を改装して,そば打ちを教え始めた。 評判は口コミでどんどん広がり,家での教室のほか,出張教室や地域のイベントでのそば打ち教室の依頼がひきも切らずで,これまでに教えた生徒の数は5000人。手打ちそばの店を開業した人が何人もいる。HPを開設してからは,首都圏だけでなく,遠く名古屋や神戸からもそば打ちを習いたいと人がやって来るようになったという。
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