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神社に奉仕する「巫女」の仕事とは? 秩父神社の巫女さんに聞く

巫女の身だしなみのルールと礼儀作法

 巫女といえば清潔感があるのが印象的だが、身だしなみにルールはあるのかと聞くと、破ると罰せられるということはないが、最低限のルールがあるという。例えば、以下のようなスタイルは「不可」だそうだ。

  • 髪型
    茶髪、パーマは不可。髪が長い場合は後ろでまとめること。
  • お化粧
    濃い化粧は不可。
  • 装飾品
    ピアス、ネックレス、指輪などのアクセサリー類、腕時計の着用は不可。
  • 指先
    爪を長く伸ばしたり、マニキュアを塗るのは不可。

 それから「神様は人を額で見る、と言われるので、本当なら巫女は前髪もない方がいいという話もあるんですよ」と浅見さん。

 着物や袴の着付け方で気をつけている点は、「きちっと着るように心がけています。衿元を深く合わせて、衿も抜かずに」と田嶋さん。白の上衣に緋袴というスタイルは1年中変わらないが、夏と冬では素材が違う。

 防寒対策としては、上にコートやマフラーを着るわけにはいかないため、中に数枚多く着込んだりカイロを貼ったり、裏がフリース素材になっている白の作業用上衣を着たりして、工夫しているとのこと。

 巫女の作法としては、歩き方と手の置き方が特徴的だ。歩くときはすり足で、ちょっとつま先を内側気味にする。ガニ股もいけないし、走ってもいけない。あくまでも静かに穏やかに体を進めていくのだ。

 何も手にしていないときの手の型も決まっている。「叉手(さしゅ)」といって、右手の上に丸く左手を重ね置いたき、両手を組んだ状態にしておく。田嶋さんは、私生活でも無意識のうちに「叉手」をしてしまう、と恥ずかしそうに話してくれたが、何とステキな癖だろうか。その他にも大声を出さない、大笑いしない、などの作法がある。こうした巫女の作法は、普段の身振りを美しくエレガントにするものが多い。

 巫女ならではの言葉づかいもある。神社によって多少違いはあるが、参拝者には「ごくろうさまです」、お守りやお札を授与する(売るのではない)時には「お納めください」と挨拶する。「神社では『ありがとうございます』はあまり言いません。もちろん『いらっしゃいませ』も言えません(笑)」

祈願御札を社殿に運ぶ。神様に捧げるものには鼻息がかからないよう、 少し体から離して、高く掲げ持つ。

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