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神社に奉仕する「巫女」の仕事とは? 秩父神社の巫女さんに聞く

巫女の1日の仕事はどうなっている?

 巫女さんの1日の仕事の流れは、祭礼行事のときを除けば、1年を通しておおよそ次のようなものだ。

AM8:30
 巫女の衣装(白い上衣・緋袴)に着替え、境内の掃除。社殿のまわりの廊下(社殿の中は神職が行う)や庭を清掃する。「境内はできる限り美しく」と、清掃は毎日欠かさず行われる。境内の庭はほうきで掃き清められるが、秩父神社にはご神木をはじめイチョウの大木が何本もある。「落葉の季節は特に大変です。掃いた先から葉っぱが落ちてくるので、一輪車を使ったりして、みんなで何時間も清掃しています」。

AM9:00
 本殿の太鼓が鳴り、朝拝。清掃が途中の場合は中断して、身を清めて1日を務めるために、全員で神職による「修祓(しゅばつ):身を洗い清めるためにお祓いをすること」を受ける。

AM9:30または10:00頃~
 授与所の窓口にお守りやおみくじを配置する。

それ以降
 参拝客への応対や祈祷用の御札のお運び、神職のお手伝いをしつつ、祈祷用の御札を作る。御札作りは板に紙を巻いていく作業だが、年間で5000~6000も作るというから驚きだ。したがって、この作業が日中業務の中心になってくる。また秩父神社は1年をとおして大きな祭礼・神事が多いので、これらの事前の準備も首尾よく進めていく。

PM17:00
 社殿の閉門(境内の門は、朝は夏場は5時、冬場は6時に開門し、夜は20時に閉門)。社殿、境内の清掃。授与所を片付け、1日のお務め終了。

授与所には「つなぎの龍」「北辰の梟」「お元気三猿」などのお守りや絵馬がたくさん並ぶ。水につけると文字が浮かんでくる「水占い」も人気。

 学校では時間ごとにチャイムが鳴るが、神社ではその都度、神職が社殿内の太鼓を打ち鳴らすのが合図だ。太鼓の鳴らし方で、時間や儀式の内容が分かるようになっている。

 二人とも高校卒業後すぐにこの道に入っているが、巫女になるきっかけは何だったのか。田嶋さんの場合は、祖父が秩父神社で書記を務めていたため、たびたび手伝いに行っていたのが縁だという。「巫女にならないかと言われた時は驚きましたが、小さい頃から巫女さんをよく見ていたので、嫌だと思う気持ちもありませんでしたし、祖父も喜んでいました」

 浅見さんは高校生の時、進路指導の先生が紹介してくれたのがきっかけ。「もともと神前結婚式などの神社の儀式に興味があったので、お話をいただいたときは素直にいいなと思いました。進路指導の先生は夜祭で太鼓を叩いていたのですが、今から思えばそれも縁だなと思います」と浅見さん。確かにお二人の話を聞いていると、自然な流れで巫女になっている。改めて「ご縁」という言葉を思い出す。

 
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