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早坂伊織の「男のきもの塾」第11回 正月は“着物デビュー”しよう「仕立ての紬で業界最安値」を目指す店

着物を選ぶ時のポイント

 それでは、店での着物選びのポイントを見ていきましょう。まずは普段着なのか、おしゃれ着なのか、改まった席で着るのかなど目的をはっきりすることです。

 またリサイクル、新品とも、自分に合ったサイズを選ぶことが大切です。自分で分からない場合は、お店で実測してもらうといいでしょう。

 リサイクル品の場合、ピッタリな1枚と出会うのは難しいのですが、裄や身丈、身幅など、ある程度は仕立て直してもらうことも可能です。お店で相談してみるといいでしょう。また生地が痛んでいないか、ウールに虫食いがないかなども買う前にチェックしましょう。

 リサイクルの長着や羽織を選ぶ場合、手持ちの襦袢や着物と、袖などの長さが合うかどうか確認が必要です。例えば袖の長さや裄(着物の背中の部分から袖口までの長さ)が、長着と羽織、長襦袢などで違っていると、格好良くありません。着付けの工夫でカバーできる場合もありますが、取り合わせる予定の手持ちの衣類の寸法を控えてからお店に出かければ、購入時の失敗が防げます。

 そして何と言っても、最後は自分の好きなもの、気に入ったものを選びましょう。必ず鏡の前で、反物や試着用着物を羽織って決めましょう。色で迷った時は、洋服の好みと同系色を選べば失敗が少ないはずです。アッパースでは、購入後にトラブルが見つかった場合などの返品も基本的にOKなので、安心して買い物を楽しむことができます。ただしリサイクル品などは特に、前述したように買う前によく確認するのが基本です。

 アッパースは男の着物の専門店なので、デパートや呉服店など女性物中心の店で選ぶよりも、落ち着いて着物選びが楽しめるため、男性の着物愛好家には好評です。「1人で来店なさる男性も多いです」と竹本さん。またネット販売も行っているので、地方の人でも利用できるのは嬉しいところです。こうしたお店を活用してお気に入りの1枚を見つけ、着物を着る楽しさを味わってみてください。

 アッパースは、地下鉄有楽町線月島駅から徒歩1~2分。少し入り組んだ路地にあるため、サイトの地図をチェックしてから訪ねましょう。店の建物の1階は、女性の着物リサイクルショップ「わかば」です。初めて来た時は戸惑いそうですが、玄関脇にアッパース専用のインターホンがあります。わかばに入って左の階段を上ると、2階がアッパースです。

 さて早坂伊織の「男のきもの塾」は、今回が今年最後の記事となりました。最近では、男の着物の分野も注目が高まってきています。男性が肩身の狭い思いで着物を着る時代は、もう終わりを告げたと言ってよいでしょう。

 そうした機運を象徴するように、いよいよ関西にも本格的な男の着物専門店がお目見えします。この連載の第1回で紹介した銀座もとじの「男のきもの」店が、2008年2月オープン予定の、大阪梅田の阪急百貨店MEN'S館(現ナビオ)に出店することが決定しました。

 ますます目が離せない男の着物。ぜひ皆さんも、日本人としての自分らしさを、着物を通じて感じてみてください。今後も引き続き、どうぞよろしくお願い致します。


(早坂伊織)

筆者プロフィール

早坂伊織(はやさか・いおり)プロフィール
着物伝承家。和装産業IT顧問。1962年,広島県生まれ,広島修道大学卒。富士通のシステムエンジニアとして長年勤務後,独立,現「オフィス早坂」代表。子供の頃から着物に親しみ,現在は生活のほとんどを着物で過ごす。男性の着物に関する情報サイト「男のきもの大全」主宰。「男のきもの新塾」代表、「日本きもの学会」常任理事も務める。着物に関する講演多数。著書に『男、はじめて和服を着る』(光文社新書)。
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