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桐たんすは「収納の王様」 その効能と用途を知る~桐たんす「相徳」社長 井上雅史さんに聞く~

葉巻を収納する人も

 最近では着物や帯だけでなく、収納品もバラエティに富み、ユニークなオリジナル・オーダーも多いそうだ。

 例えば葉巻き、米、パスタ、写真、ネガ、レンズ、CD-ROM、アクセサリー、羽毛を使った矢、刀、三味線などの弦楽器、古い切手、和綴じ本などを収納する人もいる。

 「お客様から聞いたのですが、葉巻きは乾燥し過ぎてもダメだし、湿気があり過ぎてもダメ。ちょうどいい状態で何年も保存しておくと味が良くなるそうです。そこでいろいろ試したところ、桐箱が保存には一番いいということでした。これは、私も気づきませんでした」。和綴じ本などの古書の保存をするために、宮内庁の書庫に納品することもあるという。

桐の引き出しや米びつ

 女性なら、カシミヤのセーターや毛皮などを収納する人も多いそうだが、井上さんは「この時、防虫剤には気をつけてください」と指摘する。防虫剤にはパラジクロルベンゼン、ナフタリン、樟脳(しょうのう)、農薬系(ピレスロイド系、無臭)の4種類があるが、これらを交ぜて使うと、化学反応を起こしてガスが発生し、これがたんすのシミやカビの原因になることがあるというのだ。

 桐たんすには白木のほかに、表面をバーナーで焼いた焼桐たんすもある。焼桐たんすは、汚れにくい、傷や日焼けが目立たないといった特長があるが、表面を焼いているので、表面が伸び縮みして湿気を通しにくくするという桐本来の特質が損なわれてしまうのも事実だ。

 「表面を焼いているので、出所が分かりにくくなるという欠点もあります。アク抜きが不十分な木や、別の木などのまがい物が横行しやすいのです。焼桐は、くれぐれも信頼できる店で購入されることをお勧めしますね」と井上さんは指摘する。


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