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早坂伊織の「男のきもの塾」第1回「初めての着物に必要なもの~着流しに挑戦・前編~」

右側の紐のついたものが越中褌。左側は六尺褌で,畳んだ状態
右側の紐のついたものが越中褌。
左側は六尺褌で,畳んだ状態

 3)褌(ふんどし)
 ステテコの下はブリーフやトランクスでもいいのですが,純和装肌着には褌があります。褌は「越中褌」と「六尺褌」に大別できます。越中褌は手拭ほどの長さの布の一端に紐を付けた形です。六尺褌は細長い一条の布で,締めた姿は力士の廻しと同様のイメージです。

 どちらも通気性や開放感の良さもさることながら,洋装下着のように足を抜かなくても脱着可能なのが特徴です。機能性や着物との親和性からも,下着には褌の利用が最も理にかなっているので,興味があればぜひ一度その締め心地を体験してみてください。


5.腰紐(こしひも)・男締め(おとこじめ)
右がモスリンの腰紐,左が正絹の男締め
右がモスリンの腰紐,左が正絹の男締め

 通常男性は長襦袢の上に1本,長着の上に1本と,合計2本の腰紐を使います。正絹製もありますが,使い勝手のいいのはウール(モスリン)です。ポリエステルなどは滑りやすいので,長着の上に締める場合は避けたほうがよいでしょう。

 長着の上に腰紐ではなく,やや幅広でしっかりした織りの「男締め(男〆)」を使う場合もあります。女性の着物で言えば「伊達締め(だてじめ)」に当たります。腰周りをしっかりと固めたいときに締めると,効果的です。正絹製や木綿製などがあります。


 次回は,足袋,履物,そして手拭について説明します。また,季節に合わせた着物の素材と仕立て方についても紹介します。

(早坂伊織)
筆者プロフィール

早坂伊織(はやさか・いおり)
着物伝承家。和装産業IT顧問。1962年,広島県生まれ,広島修道大学卒。富士通のシステムエンジニアとして長年勤務後,独立。子供の頃から着物に親しみ,プライベートな時間のほとんどを着物で過ごす。男性の着物に関する情報サイト「男のきもの大全」を主宰。「男のきもの新塾」代表,「日本きもの学会」常任理事も務める。着物に関する講演多数。著書に『男,はじめて和服を着る』(光文社新書)。
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