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早坂伊織の「男のきもの塾」第1回「初めての着物に必要なもの~着流しに挑戦・前編~」

3.帯

 男帯は,硬くしっかりと織られた角帯としなやかで柔らかい兵児帯に大別されます。

右がしなやかで柔らかい兵児帯,左の3本がしっかりした織りの角帯
右がしなやかで柔らかい兵児帯,
左の3本がしっかりした織りの角帯

 兵児帯の締め方は,後ろで蝶々結びにするか巻き付けた両端を帯の間に挟むだけなので,比較的簡単です。ただ,兵児帯はどちらかというと寛ぎ用の簡易帯です。よほど着慣れていないと結び目が解けやすく,だらしなく見えることが多いため,外出用にはあまりお勧めできません。

 オールマイティに活躍するのが,角帯です。締め方は兵児帯より少し難しいですが,「貝の口」と「片ばさみ」をマスターすれば十分です。


4.肌着

 襦袢の下には,和装肌着を着けます。上半身に着るものが肌襦袢で,下半身には裾除けやステテコを着けます。

肌襦袢とステテコ。肌襦袢の衿は白,紺,グレーなどがある
肌襦袢とステテコ。肌襦袢の衿は
白,紺,グレーなどがある

 1)肌襦袢(はだじゅばん)
 既製品の肌襦袢は丈が短すぎるものが多いため,注意してください。肌襦袢の裾が,最低でも帯を締めた位置(腰骨より下の位置)にくるものを選んでください。

 なお初心者向けの着物の説明で,首元や袖口からはみ出なければ,洋装のU首シャツなどの利用もかまわない,とする場合もあります。しかしこれは,洋装習慣を配慮したうえでの折衷案です。本来の和服の着心地を得るには,やはり肌襦袢の着用をお薦めします。

 なぜなら,実際に着ると分かりますが,着物はそもそも肌に密着しないように着るものなのです。U首シャツのように肌に密着する洋装肌着を着たのでは,せっかくの着物の心地よさを放棄することになります。また和装肌着には長襦袢や長着の形を整える効果もあり,着崩れの防止にも役立つのです。


竜虎の柄の裾除け。男性用は,派手目な柄も似合う
竜虎の柄の裾除け。
男性用は,派手目な柄も似合う

 2)裾除け(すそよけ)とステテコ
 裾除けは腰巻とも呼ばれ,男女とも同じ形状です。通常は裾除けかステテコのどちらかを用いますが,酷寒時は,ステテコの上に裾よけを重ねることもあります。寒い季節はネルでできた腰巻などを用いると,さらに暖かく過ごせます。


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