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夫婦で愉しむ和の世界
早坂伊織の「男のきもの塾」第1回「初めての着物に必要なもの~着流しに挑戦・前編~」
2007/02/23

 男が堂々と着物を着る…。そこには,日本人ならではの味わいある世界が待っています。年齢を問わず,着物を着たいと願う男性が年々増えています。私たち日本人にとって,着物は決して特別な服装ではありませんし,難しい世界でもありません。まずは,安心して袖を通してみてください。

 ただ,せっかく身にまとうなら,日本人らしく着てほしいと願います。なぜなら,和装には洋装とは異なる独特の世界があるからです。着物は単なる衣服としての役目を超えて,世界に誇るべき日本文化そのものの現存する姿と言えるのです。

 私たちの祖先が残した着物には,知れば知るほど奥深い魅力と物語が宿っています。そんな着物を着る楽しさは,袖を通してみて初めて分かるものなのです。

 この連載では,セカンドステージ世代の方々のために,着物の始め方をじっくりとご案内していきます。日本人に生まれてよかったと思えるひと時を,ぜひ味わってみて下さい。

男の着物は,まず着流し姿から

左の写真は正絹の着物。これは新潟県十日町の絹唐桟(きぬとうざん)紬(写真1),右の写真は木綿の着物。久留米絣(写真2)
左の写真は正絹の着物。これは新潟県十日町の絹唐桟(きぬとうざん)紬,
右の写真は木綿の着物。久留米絣

 「着物を着よう」と思い立っても,何を揃えればいいか分からないという声をよく聞きます。そこで,着物姿になるために最低限必要なものを紹介しましょう。

 なお,ここではスタンダードな和服姿を前提とし,和洋折衷的な着こなしには触れません。また,紹介する和装品はあくまで一例なので,これらを基本アイテムとして,好みや着用目的,季節などに合わせて様々な組み合わせを楽しんでください。

 男性の和装にもバリエーションはありますが,基本形と言えるのが着物と帯だけで着る「着流し」です。着流し姿になるために必要な男性の和装品は「長着,襦袢,帯,肌着,腰紐,足袋,履物」の7つ。今回はこのうち,長着,襦袢,帯,肌着,腰紐について説明しましょう。

1.長着(ながぎ)

 長着とは,表着となる着物本体のことです(写真1,写真2)。素材は正絹(しょうけん)と呼ばれる絹100%のものだけでなく,木綿,麻,ウールなどから,着用目的や季節に応じて選びましょう(参考記事:男の着物の愉しみ方「男のきもの大全」主宰 早坂伊織さんに聞く)。

 ちなみに男性の着物は,女性の着物とは仕立て方や形状が異なります。大きな違いは,男物は袖の付け根が縫い閉じてあり,女物は開いているということなどです。


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