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セカンドステージ冠婚葬祭講座
<葬祭編:第62回>なぜ死者を「ほとけ」と呼ぶのか? ―なぜ「戒名」が必要とされたのか?―
2009/07/31

 冠婚葬祭のやり方やマナーにはいろいろな考え方があり、どれが正しいのか分からないという読者の方は多いと思います。そこで、雑誌『SOGI』編集長で死や葬送関係に関する評論活動をされている、碑文谷創さんに現在の葬送についてQ&Aの形式でお訊きします。今回は「ホトケという言葉と戒名」についてです。

Q: いつも不思議に思うのですが、ミステリードラマなどを見ていると、刑事たちが「ホトケさんは」と言っているのは「殺された被害者」のことですね。でも仏教で「ほとけさま」と言ったらお釈迦様や仏像のことを指します。この両者はどう関係するのでしょうか?

A: 確かにドラマなどで「ホトケさま」と呼んでいるのは殺された人、死者のことで、仏教寺院で「ホトケさま」と言ったら、それは「仏」「仏像」のことですね。

 広辞苑には、「ほとけ」で7つの意味が記されています。

 (1)は「仏」で、「悟りを得た者、仏陀(ブッダ)のこと、そして釈迦牟尼仏」とあります。「釈迦(シャカ)」は古代インドの種族の一つで、仏教の開祖である釈尊がこの一族に属していたとことに起因します。「釈迦牟尼」の「牟尼」は「聖者」という意味で、釈尊のことを意味しています。

 釈尊はゴータマ・シッダールタが本名です。キリスト教で言えば「神の子」とされた「キリスト」は尊称で、本名は「イエス」であるようなものです。つまりゴータマ・シッダールタが「悟りを得た者」と呼ばれ、「釈迦牟尼」と尊称され、「仏陀」と言われ、「ブツ=仏=ホトケ」と呼ばれるようになったというのです。

 (2)は「仏像」、(3)は「仏法」つまり仏の教えのこと、(4)にいよいよ「死者またはその霊」というのが出てきます。(5)が「仏事を営むこと」、(6)に「ほとけのように慈悲深い人」、(7)に「大切に思う人」ときます。

 つまりは(1)の仏陀が基本で、(2)、(3)、(5)はそれが広がりをもって理解されたことで、(6)と(7)は「ほとけのように」というたとえですね。

 なぜ仏陀が「仏(ほとけ)」になったかについても諸説あり、私のような素人には手も足も出ない世界ですので深入りはしません。

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