
![]() 2009/06/19
冠婚葬祭のやり方やマナーにはいろいろな考え方があり、どれが正しいのか分からないという読者の方は多いと思います。そこで、雑誌『SOGI』編集長で死や葬送関係に関する評論活動をされている、碑文谷創さんに現在の葬送についてQ&Aの形式でお訊きします。今回は「分骨」についてです。 Q: 墓地が地方にあるので、高齢の母が父のための墓参がなかなかできないのを悔やんでいます。父の遺骨を分骨してこちらにもってきたいのですが、叔父が「分骨すると故人の霊魂が分裂して成仏できない」と反対しています。叔父の言うことはほんとうですか? A: 「遺骨に霊魂が宿っている」という観念があり、遺骨を分けると霊魂も分裂するのではないか、と考える人は少なくありません。 昔、火葬をするとその白骨化したのを見て、「成仏の徴」と理解することにより、仏教と火葬が結びつき、日本人の火葬率を高めました。 土葬された遺体が白骨化するのが約3年(土壌の条件とかによって変わるのですが)と言われ、それが「喪」の期間と照応するとも言われました。 「骨」というのは物理的なものとしてだけではなく、人間のさまざまな感情の対象として理解されたし、今、お墓を巡る新しい動きにおいても、この遺骨に対する情念と無関係ではありません。 たとえば「散骨(自然葬)」も、「死後は大自然に還りたい」という想いに関係していますし、「樹木葬」や「桜葬」にしても、「自然への回帰」「サクラという木に寄せる想い」と深く関係しています。 今の「火葬」は高温で焼かれるので、DNAすら残らないと言われます。ですから髪を残すことにより将来までDNAを残したいとする人もいます。
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