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セカンドステージ冠婚葬祭講座
<葬祭編:第53回>葬式は誰のためのものか?
2009/03/20

 冠婚葬祭のやり方やマナーにはいろいろな考え方があり、どれが正しいのか分からないという読者の方は多いと思います。そこで、雑誌『SOGI』編集長で死や葬送関係に関する評論活動をされている、碑文谷創さんに現在の葬送についてQ&Aの形式でお訊きします。今回は「葬式は誰のために行うか」についてです。

Q: 葬式は誰のために行うものでしょうか?

A: 「葬式は誰のためにやるのか?」―この問いは昔からありました。

 「本人のため」というのが最も無難な回答です。消費者アンケートでも「故人のため」と回答する人が多く、私はこうした傾向は悪くない、と思っています。

 「本人のため」であるから、「本人が生前準備しておくのは当然のこと」という助言が力強く語られることがあります。

 「本人のため」であるから「自分のときはこうしてほしい、ああしてほしい」という本人の意思を明示して「自分らしさ」を主張される方も少なくありません。

 一方、「葬儀は村(町)の習慣や遺族の気持ちでやるもんだから、変に葬儀について遺言をしてもらっても困る。そういうのを“死後のわがまま”だ」と言う方もいます。

 少しひねくれた人、冷静であろう人は、「しかし、当の本人は、たとえ葬儀を誰がどうしようと、死んでいるからわからないではないか」と突っ込みます。

 「遺族のため」と回答する人も結構います。この回答もある正しさをもっています。

 宗教者でも、特にキリスト教のプロテスタントや浄土真宗の系統では、「葬式は結局のところ遺族のためにおこなわれる」と言う方が少なくありません。

 これに対し、「本人の意向を無視して遺族の都合だけでしていいのか?」という批判もあるでしょう。高度経済成長期には、会社の役員をしている長兄の社会的都合で父親の死にあたり大きな葬式をしたという例もあります。

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