Q: 高齢世帯での「孤独死」を避けるにはどうしたらいいでしょうか A: 平成19年「国民生活基礎調査」によると、日本の全世帯数は約4800万世帯あり、この25%、4世帯に1つは単独世帯です。「夫婦と未婚の子からなる世帯」(核家族)31%に次ぐ高率です。 高齢者のいる世帯は約1900万ありますが、その22.5%が単独世帯です。数にすると433万世帯が単独世帯です。高齢者のいる世帯で最も多いのは「夫婦のみの世帯」の29.8%、573万世帯ですが、これは「将来の単独世帯候補群」です。夫婦のどちらかが欠けることで「単独世帯」になります。 一人暮らしの人が増えれば単独死は避けられません。突然の病で人を呼び出すこともできないことは、あり得ることだからです。それは進んでなったにせよ、仕方なくなったにせよ、一人暮らしをしている人は単独死を覚悟すべきです。 しかし「孤独死」は避けられます。そのためには、定期的に連絡を取れる家族、友人をもつことです。何がなくとも普段連絡を取り合う関係の人を1人以上作ることです。連絡がなければ、その人は心配して訪れて、病気であれば病院を手配し、仮に死亡した場合でも早くに警察を呼んで検視を受けることができます。 地域で高齢の単独世帯を見守るシステムを計画しているところもあります。この場合は積極的に加わりましょう。プライバシーが尊重されるため、そうしたネットワークに入らない自由もあるのですが、そのネットワークに入ると助かるケースもあるし、仮に間に合わないケースでも、腐敗の進行を阻止することができます。 男性高齢者の単独世帯数は117万世帯、女性は平均寿命が高いことと夫より年下のケースが多いため315万世帯です。でも「孤独死」の可能性は男性の方がはるかに高いのです。「孤立」のプライドは立派ですが、そのプライドを保てるのも、個人差は大きいですが、一般的には70代までです。80以上は、今元気でも何が起こるかわからない、自信の裏打ちがなくなります。その場合のことを考えておく必要があります。 (碑文谷 創)
筆者プロフィール
碑文谷 創(ひもんや・はじめ) ジャーナリスト。1946年岩手県生まれ。東京神学大学大学院修士課程中退。出版社勤務の後、1990年表現文化社(当時・表現社)設立。雑誌『SOGI』編集長を務めるかたわら、死や葬送関係に関する評論ならびに講演活動をテレビ・新聞・雑誌等で展開。 著書は『新・お葬式の作法~遺族になるということ~』(平凡社新書)『死に方を忘れた日本人』(大東出版社)『葬儀概論』(表現文化社)『「お葬式」の学び方』(講談社)ほか。監修『お葬式』『自分らしい葬儀』『冠婚葬祭暮らしの便利事典』(小学館)ほか。共著『仏教再生への道すじ』(勉誠出版)ほか。
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