
![]() 2009/01/09
冠婚葬祭のやり方やマナーにはいろいろな考え方があり、どれが正しいのか分からないという読者の方は多いと思います。そこで、雑誌『SOGI』編集長で死や葬送関係に関する評論活動をされている、碑文谷創さんに現在の葬送についてQ&Aの形式でお訊きします。今回はペットのお墓についてです。 Q: わが家には14歳になる犬がいます。家族同然の存在なので、私たち夫婦と死んでからも一緒のお墓に入りたいのですが可能でしょうか? A: 近年、家族が縮小し、単独世帯や夫婦のみの世帯が増えてきています。それとともにペットとして飼っている犬や猫などが飼い主にとっては家族同様の存在となりつつあります。その大事にしていたペットが死ぬことで、家族が喪われた時と同じ現象であるグリーフ(死別の悲嘆)が発生するケースが少なくありません。これを「ペットロス」と言います。 著名な学者が、かつてはペットロスについて「人間ではないのだからペットロスを大げさに言うのはどうかと思う」と発言していたのですが、いざ自分が飼っている犬に死なれたとき、「前言を取り消す。わが家の飼い犬が死んだことで私は家族を喪った、あるいはそれ以上の悲しみを体験した」と告白したものです。 いまやペットの存在は、飼い主にとっては「ペット」以上の「家族」の位置になっていることが少なくありません。 これは「いい、悪い」の問題ではないのです。ペットを飼っていない人、ペットの死に出遭っていない人にとっては理解しにくいことであっても、ペットの死を体験した人は、その死によって家族の喪失と同等、あるいはそれ以上の喪失感に襲われることがしばしばあるのです。
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