
![]() 2008/12/19
線香には「立てる」派と「寝かせる」派
「焼香」について『広辞苑』(岩波書店)では「香をたくこと。特に、仏前で香をたいて仏・死者にたむけること」とあります。 もう少し調べてみると、『仏教大事典』(小学館)では、「香を焚いて仏を供養すること。焚香(ふんこう)・捻香(ねんこう)ともいう。起源はインドで酷熱のため身の悪臭が激しいので塗香(ずこう)・焼香を行ったことによる」(鷲見定信氏)とあります。 焼香と香水は同じ役割をしていた、と言ったら怒られるかもしれませんが、本来は同じだったようです。通夜で線香の火を絶やさないことの実際的な役割の一つが臭気を消すことにありました。 焼香には「抹香(まっこう)」(香木を粉末状にしたもの、日本では樒の葉と皮を乾燥して粉にしたもの)と「線香」(香料を線状にして松脂などで固めたもの)の2種類が通常使われます。 一般に線香は仏壇前や墓前で使われることが多く、抹香はお葬式などで使われることが多いようです。 線香には「立てる」派と「寝かせる」派があり、「寝かせる」派は浄土真宗(東西)であり、天台宗、真言宗、浄土宗、禅宗、日蓮宗は「立てる」派です。 通夜、葬儀、法事などでするのは主に抹香。これにも「右手の香をもち、いちど香を額にいただいてから左の香炉へ」派と「香をいただかずに右から左へ」派とに分かれます。 「香を額にいただかない」派はやはり浄土真宗(東西)です。その他は「香を額にいただく派」です。
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