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セカンドステージ冠婚葬祭講座
<葬祭編:第45回>樹木葬~里山の再生に活かすプロジェクト~
2008/11/21

墓を造ることで自然を守る

 以前「墓の革命」と題して「樹木葬」を紹介しました。そこでは次のように紹介しました。

 墓が問題になったのは、跡継ぎの問題だけではありません。高度経済成長期以降、大都市に人口移動が激しく、それにつれて大都市に移住した人々が核家族単位で墓を求めるようになった結果、大都市周辺の森林が墓地に造成され、自然破壊を引き起こしたという問題があります。そうした問題意識が「自然葬」の発想に結びつきました。

 それなら墓を造ることが自然を守ることになる道はないのか、と考えて樹木葬は誕生しました。樹木葬は山林を墓地として許可を得るのですが、その後が違います。その墓には墓石がないのです。骨壷も使用しません。土を70センチくらい掘り、遺骨を埋め、土を埋め戻し、墓石の代わりに花木を植えるのです。そして墓地を購入したお金を基金にしてその山林の自然を守ろうとするものです。

 樹木葬は99年に岩手県一関市に誕生、山口県、千葉県にもその動きは伝わりました。東京でも墓地の一角に桜の木を植え、その周辺に遺骨を埋める桜葬が誕生して人気を集めています。

 今回は、少し個人的な想いも含めて一関の樹木葬を紹介しましょう。実は私は岩手県一関の生まれ、個人的な思い入れもあります。それに今年は樹木葬が始まって10周年という記念の年でもあるからです。

 樹木葬を最初に始めたのは岩手県一関市にある臨済宗の名刹「祥雲寺」です。樹木葬墓地は、いまでは別院として独立して「知勝院」が経営しています。住職は千坂げん峰さんが双方の寺を兼ねています。

 彼は北上川流域連帯交流会など川づくり、里山づくりなど自然保護というか自然再生運動にそもそも関心が高く、熱心に取り組んできた人です。中国文学を専門としていて仙台の短大教授も兼任していました。「していました」というのは、現在は病気もあり教授職は辞任しているからです。

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