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セカンドステージ冠婚葬祭講座
<葬祭編:第44回>死後の処置―「おくりびと」の世界
2008/11/07

 映画「おくりびと」(監督・滝田洋二郎、脚本・小山薫堂、主演・本木雅弘、出演・広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史、音楽・久石譲)が好評です。第32回モントリオール世界映画祭グランプリ受賞、第28回ルイ・ヴィトン・ハワイ国際映画祭で観客賞受賞と海外でも評価されています。

 物語はチェリストだった主人公(本木)が失業し故郷に戻り、葬儀社の下請で納棺業をしている小さな企業にひょんなことから入社し、人々、家族からの偏見の眼の中、死をみつめる仕事に生きがいと意味を感じていくという「納棺師」を描いた映画です。

昔は親戚や近所の人がやった湯灌

 直接的に葬儀の世界を描き、話題になった映画としては伊丹十三監督「お葬式」(1984年、伊丹監督としての第1作)に続くものでしょう。

 「納棺師」とは公認された名称ではなく、通称です。遺体に対して死後の処置を施し、死装束に着替えさせるところを家族や親戚の前で肌を見せることなく行い、納棺する専門技術をもった人を言います。

 この映画では「納棺師」は専門技術者で、葬儀社の下請となっていますが、専門家が独自に会社を作ってさまざまな葬儀社の依頼で遺族の家に行き納棺するというタイプもあれば、葬儀社の社員が直接に納棺する例があり、こちらのほうが多いでしょう。

 昔は自宅で死亡する方が圧倒的に多かったので、死亡すると近所の人や親戚が集まって死後の処置をしました。

 それは「湯灌(ゆかん)」と呼ばれ、死者の身体をお湯で洗い、その後に死装束に着替えさせ納棺をする、という一連の作業です。

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