「わかったふり」はしないこと
「故人をどう思っているか」「故人をどんな感じで送ってあげたいか」 これらは葬式を考える最も基本となることで、遺族にしかわからないものです。そして「どういう葬式をするか」ということはこの遺族の想いの方向性によって大きく変わるのです。 費用の心配もあるでしょう。この場合問題になるのは「総額の費用」ではなく、遺族が「自己負担する金額」です。このめどとなる金額もきちんと条件として示して見積もってもらう必要があります。 わからないなら、どこがわからないかを納得するまで確かめたうえで発注することが大切です。「わかったふり」は後から問題になります。 葬祭業者を比較する場合、金額だけで判断してはいけません。提供されるサービスの範囲や質も大切です。 宿泊施設には4千円程度のカプセルホテルから4万円もする一流ホテルもあるのです(中には1泊数十万円というスイートルームもあります)。その選択は、目的と自由になるお金のバランスで決まるのは、葬祭サービスの選択でも同じことが言えるのです。 (碑文谷 創)
筆者プロフィール
碑文谷 創(ひもんや・はじめ) ジャーナリスト。1946年岩手県生まれ。東京神学大学大学院修士課程中退。出版社勤務の後、1990年表現文化社(当時・表現社)設立。雑誌『SOGI』編集長を務めるかたわら、死や葬送関係に関する評論ならびに講演活動をテレビ・新聞・雑誌等で展開。 著書は『新・お葬式の作法~遺族になるということ~』(平凡社新書)『死に方を忘れた日本人』(大東出版社)『葬儀概論』(表現文化社)『「お葬式」の学び方』(講談社)ほか。監修『お葬式』『自分らしい葬儀』『冠婚葬祭暮らしの便利事典』(小学館)ほか。共著『仏教再生への道すじ』(勉誠出版)ほか。
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