
![]() 2008/07/11
かつて葬式は地域共同体のものだった
昔の人は葬式というものをよく知っていて、「お葬式をどうしたらいいだろうか?」とは悩まなかったと思います。 なぜなら葬式が発生すると、地域の人が寄って、喪家(そうけ/葬式を出す家)の手伝いをすることが義務であったため、葬式とはどういうものなのか、皆が熟知した行事だったからです。 葬具は、男たちが作り、料理は、女たちが作り、近所の人が総出で葬式を出してくれたのです。 そのおかげで遺族は死者を弔う以外の作業からは解放されました。 葬式代金のほとんどは、手伝ってくれた人の飲み代と食事代でした。これは親戚の人がたくさん香典を包むことによって賄ったのです。これを順繰りにやっていたものですから、葬式について迷うことはなかったのです。 もっとも「こうしてほしい」という希望を言うこともできず、地域の決まり、習慣に従って葬式は進められました。 こうした地域共同体が主催する葬式でしたから、葬式の進め方は地域によって少しずつ違っていました。その名残はいまでもあり、北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中国、四国、九州では少しずつ違います。
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