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<葬祭編:第33回>あなたは「戒名(法名)」をどうしますか?

お金を出す人の姿勢も問われる

 「戒名料」「院号料」という言葉が横行したことで、全日本仏教会が2001年に「戒名や法名はそもそも料金ではなく、値段がつくものではないので『戒名(法名)料』はない。これに対してはあくまで寺院護持や信仰に基づく『布施』であるべき」と主張した。

 僧侶の名誉を守って言うと、全ての人に分け隔てなく院号を授ける僧侶、無理をして高額なお布施を包む遺族に「無理しないで」と半分返す僧侶、お金はあっても篤信でもない人には院号はつけない僧侶等が現にいる。

 また、僧侶に葬儀を頼んでおきながら「お気持ちで」と言われたので、お金がないわけではなく5千円しか包まない遺族も現にいる。

 戒名(法名)を「死後の名前」と理解するのもわかる。仏教教団の説くところとは違って、死者に戒名(法名)がつけられることによって「あ~死んだんだ」と遺族が死の現実を引き受ける役割をするからだ。

 「院号をつけると後が大変。寺から寄付を求められる」と言う人もいる。それはそうだ。檀家はお寺を護持する責任があるし、院号を授かる人はそれだけお寺の護持に責任をもつ人だからだ。「お金を取られる」と表現するのと「お寺を支えるために努める」と言うのではお金を出す人の姿勢が違うのだ。

 戒名(法名)料騒ぎにはいろいろな問題が含まれている。

(碑文谷 創)
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筆者プロフィール
碑文谷 創(ひもんや・はじめ)
ジャーナリスト。1946年岩手県生まれ。東京神学大学大学院修士課程中退。出版社勤務の後、1990年表現文化社(当時・表現社)設立。雑誌『SOGI』編集長を務めるかたわら、死や葬送関係に関する評論ならびに講演活動をテレビ・新聞・雑誌等で展開。
著書は『新・お葬式の作法~遺族になるということ~』(平凡社新書)『死に方を忘れた日本人』(大東出版社)『葬儀概論』(表現文化社)『「お葬式」の学び方』(講談社)ほか。監修『お葬式』『自分らしい葬儀』『冠婚葬祭暮らしの便利事典』(小学館)ほか。共著『仏教再生への道すじ』(勉誠出版)ほか。

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