
![]() 2008/03/28
供養は死者を思い起こすために行う
いま手元にある『岩波国語辞典』で「供養」の項を調べると「死者の霊に供え物をして、死者の冥福を祈ること」とあります。 ここでイメージされているのはお墓参りのとき、墓石を掃除し、水や花を供えること、また、仏壇にご飯や土産物や水を供えること、等です。 そして「死者の冥福」というのは「死者の霊が死後あの世で幸せであるように願う」ということです。 言葉の解釈をしてもしようがないですね。要は「供養」とは、遺された者が死者を思って関係づけようとする感情や、それに促されてする行為を指すのでしょう。 親しい人が死んだとき、遺された者は「もう終わったこと」と済ましてしまうことは困難です。その死者を思い続けたいのです。その結果行うのが「供養」なのです。 ですから「供養」とは「死者を忘却するため」に行うことではなく、「死者を思い起こすため」に行うものです。 その供養の装置として、長く日本人が大切にしていたことが、法事であり、墓参であり、仏壇であったのです。
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