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セカンドステージ冠婚葬祭講座
<葬祭編:第18回>「千の風になって」をどう読むか?
2007/10/19

「千の風になって」に不快感を憶える遺族

 新井満の訳になる詩「千の風になって」がブームになっている。新井満の作曲による歌も秋川雅史その他が歌い、あちこちで歌われている。2006年12月31日のNHKの紅白歌合戦で秋川によって歌われたのがブームに火をつけた。

 原詩は作者不詳と言われているがアメリカ女性の作との説が有力。米国では9・11の1年後の追悼式で11歳の少女がこの詩を朗読したことが話題となった。

新井満の訳詩は

私のお墓の前で泣かないでください
そこに私はいません
眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

で始まる。途中の「千の風になって」が詩、歌のタイトルとなっている。

 原詩は詩の冒頭の「DO NOT STAND AT MY GRAVE AND WEEP」が通称となっている。

 この歌が大流行したことは、家族や恋人など身近な人の悲しみを多くの人が抱え続けているという事実である。

 日本人が春秋の彼岸、お盆、仏壇、法事を大切にしてきたし、いまもしているということは、死者を追悼し、覚えるということがいかに私たちの心性に強いかということを示している。

 この大切な死者が私たちの身近にいて、見守ってくれているというメッセージは、遺族たちに大きな慰めとなって支持されたのだろう。

 だがこの詩にはいくつかの問題があり、遺族でも不快感を覚える人がいることを忘れてはいけないと思う。

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