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チョコレートは健康にいいか、悪いか?

Q: チョコレートの原料のカカオにはポリフェノールが含まれているそうですが、健康食品としての効果は期待できる程度のものなのでしょうか。

A: カカオポリフェノールに限らずポリフェノールには抗酸化作用があります。体内に過剰に発生した活性酸素を消滅させ、動脈硬化を防ぎます。正確にはポリフェノールが自らが活性酸素に酸化されることで、過剰の活性酸素を減らしているというのが正しいでしょう。

 以前、赤ワインが同様の効果があるということで日本中が赤ワインブームになりました。その際には、ヨーロッパ産の赤ワインの値段を日本人がつり上げたとして、評判が悪くなったほどです。赤ワインのポリフェノールにも抗酸化作用があるため、お酒を飲んでいるのではなく薬を飲んでいるのだという都合のいい主張をするお父さん達がたくさんいたわけです。

Q: イタリアでは水もビールもワインも値段がほとんど同じで、ツアー仲間の多くは昼間からアルコールを飲んで旅行しました。私は帰国後すぐ、主治医に採血してもらい肝機能を調べてもらったところ幸いにも正常範囲内で安心しました。しかし主治医は過去データーと比較してみると正常範囲内の中ではあっても少し上昇気味と判断し、日本にいる間は昼間から水代わりにビールなどは飲まないほうがいいと説明してくれました。

A: 日本人は人種的にアルコールの処理能力が弱いので欧米人並みの飲み方はしない方がいいことは確かです。アルコールは依存症になってしまうとなかなか抜けられないやっかいなものなので、適量の晩酌程度に留めておくべきです。

Q: チョコレートには依存症はないのでしょうか

A: チョコレートなしでは生きていけないという人は時々いますが、麻薬、アルコール、ニコチンのようないわゆる依存性を指摘する論文は見かけません。添加された過剰の糖分と、カカオの脂肪分に注意すれば、要するに大量に食べるのでなければあまり気にする必要はないと思います。


(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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