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虫除けはクスリよりも 長袖・長ズボン・手ぬぐいで

Q: では庭仕事前にどのような準備をすればいいのでしょうか。

A: 要は毛虫と接触がなければいいわけですから、いささか大げさですがインフルエンザの流行期に使った防護服のような格好なら完璧です。普通は帽子、めがね(ゴーグルのようなものなら理想的)、長袖、長ズボン、首を保護する手ぬぐい、手袋を準備します。

 結構重装備でこの季節、気温も湿度も上昇してくる時期なので、作業中は暑さでつい腕まくりなどをしたくなりますが、枝の手入れなどをしていると上から毛虫が落ちてきて体に接触しますので、このような服装が望ましいことになります。

 また家に入る前には毛虫が着衣に付いていないかを点検し、洋服ブラシなどを使って衣服に付いたかもしれない細かい毒毛を落とします。風上に立って掃い落としてください。着衣は普通に洗濯すればその後の問題は起きないようです。

Q: もし、毒毛虫に触れてしまった際の対処法を教えてください。

A: その部位を絶対こすらないことです。こすって払い落とすような動作は逆に針を皮膚に深く刺すことになります。

 ガムテープかセロテープがあれば毒毛を取り除くように丁寧にやや広い範囲を静かに使います。その後は水で流し洗いをします。ステロイド含有の軟膏があれば塗布します。痒みや皮膚炎は接触した当日よりも翌日や翌々日のほうがひどくなります。皮膚科で診てもらうのが確実です。

Q: ショックを起すようなことはありませんか。

A: 日本では毛虫の毒毛によるショックはないと思います。しかし蚊などの吸血昆虫はいろいろの病原体の媒介をしますので刺されない注意が必要ですし、スズメバチのような強毒を持った昆虫も住宅街に巣をつくり、黒いものを攻撃してくる性質があります。害虫には常に注意して生活したいものです。


(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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