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デジタル化が進むX線撮影 そのメリットとは

Q: デジタル化にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

A: 画像を点の集まりと捉えるCCD技術を使うと撮影後に殆ど時間を要せずに画像をみることができます。つまりデジカメと一緒です。これによりフィルムの現像、定着などの手間は全く不要になり、現像液、定着液の処分や環境汚染の心配も不要になります。

 画像は電子的に保存できますので、パソコンに外付けハードディスクを増設すれば大量の画像をコンパクトに保存できます。もちろん大切な画像情報ですからバックアップをとることにすれば完璧です。フィルムの保管スペースも不要になり、過去画像の検索も容易になりますので、比較読影のために倉庫から昔のフィルムを探し出す労力も要らなくなります。

 そしてご心配のX線曝射量も著しく減らすことが可能です。メーカーの発表では条件次第でデジタル撮影装置を使うと、X線の線量はフィルム撮影の16分の1で済むということです。

 更に読影担当医も楽になります。胸部のX線写真で云えば、心臓や脊椎に重なった部分などは判断に苦労することもありますが、手元のマウス操作だけで画像の濃度を変えたり多少の拡大もできますので、誤診、見落としなどを少なくできます。

 御社の健診はまだフィルムによる間接撮影のようですが、旧来の間接撮影装置は既に生産終了しているということなので、撮影装置の使用期限が来たときにはデジタル撮影装置が導入されることになるでしょう。


(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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