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Dr.鷲崎の健康Q&Aデジタル化が進むX線撮影 そのメリットとは
2009/06/17

 このコラムでは、読者の健康に対する疑問やニュースでも話題になった内容について筆者がやさしくお答えします。いまさら人に聞けない簡単な疑問や、意外と知らない豆知識など。今回のテーマはX線撮影です。

Q: 春の健康診断の結果が届き、胸部X線撮影が再撮影指示となっていました。撮影のタイミングが悪かったようです。

A: 胸部のX線撮影は息をできるだけ十分吸って、横隔膜が下がった状態で撮影すると正確な読影が出来ます。

Q: 健康管理センターからの連絡では、私の写真は息をはいた状態で撮影されていて、昨年の写真と比較して診断しにくいということでした。

A: 放射線技師はX線の被曝を避けるため撮影の瞬間は部屋の外に出ますので、十分な吸気位になっているか確認できないことがあります。また間接撮影装置の場合は扉を閉めてしまいますので、吸気位になっているかは目視できません。

 「大きく息を吸ってください。そのまま止めてください。ハイ終わりました。」という声も機械がしゃべるものが多く、シャッターを切るチャンスを眼で見ながらというわけにはいかないこともあるのです。

Q: それにしても再撮影は小さい間接フィルムではなく大きいフィルムの直接撮影ということです。レントゲンを何回もあびて大丈夫でしょうか。私の個人的被爆量が心配です。

A: 被爆線量はむしろ直接撮影の方が少なくて済みます。間接撮影の装置は、画像をいったん蛍光板に映し、それを10×10cmの大きさのフィルムに光学的に撮影していますので、仕上がったフィルムは小さいのですが、蛍光板に写すためのX線の量は、やや多めになります。といっても、肺はほとんどが空気ですから、X線量は元々少なくても撮影可能なのです。

 また技術の進歩で、最近はフィルムレス方式が普及しつつあります。風景や人物を撮影するカメラは既に殆どがデジタル化されていて、フィルム撮影は一部のプロやマニアが行っているだけになっていますが、医療用のX線撮影も同様にデジタル化に向かっています。


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