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健診で高コレステロールとなったら 薬を飲むべきか

Q: 食事はどうしたらいいでしょうか。

A: まず日頃日常的な食生活を確認するために食事内容をできるだけ正確に記録(食品名と量、水分も)します。とにかく口に入れたものは全て書いてもらいます。記録した食事内容は管理栄養士がプロの立場でチェックしますが、高級品、高価品を食べているように虚偽の記録を書くなどの見栄をはる必要はありません。

 3日以上1週間位の記録があると、その人の食事の癖や栄養学的にみた偏りなどを知ることができますので、正確な食事指導をしてもらえるはずです。日本人は一般的に朝食と昼食は軽く、昼食と夕食の間隔が長くて、夕食はアルコールを含めて多めで、夕食時刻が遅く、夕食終了から就寝までの時間が短い特徴があります。現役サラリーマンでは仕方がないことかもしれませんが。

Q: 私の父、兄、姉はコレステロールの薬を飲んでいますが皆元気です。いずれは私も薬が必要になる時期がくるとは思っていました。効き目や副作用などはどうですか。

A: 最近は安全でよく効く薬が開発されています。用法・用量を守り、時々効果と副作用チェックを受けながら服薬すれば長期連用しても心配いりません。しかし脂質異常症の治療の基本はやはり運動と食事です。薬を飲めば運動や食事は無視してよいというわけではありません

 薬の効果では専門誌に発表されたある論文によると、1998年から8年間に約23万人、平均57歳の人がスタチン系という薬剤を服薬した結果の分析では、心臓病に罹ったことのある人、罹ったことのない人に分けてみても、スタチンを飲んでいた人の死亡リスクは45%も低かったということです。

 副作用は通常の服薬量では殆んどありませんが、横紋筋融解症といって筋肉が溶ける副作用があります。他に胃腸障害、肝障害などがあります。服薬開始1ヵ月以内に採血して検査をすれば自覚症状のない軽微なものも発見することができます。普通は休薬ですぐ回復します。

 体内でのコレステロール合成は夜間に多く行われるため、服薬は夕食後か就寝前が理想です。降圧剤などは朝食後の服薬が原則であるため、スタチンだけを夕食後に飲むのは忘れやすい傾向があります。頻繁に飲み忘れるようなら、朝の降圧剤と一緒でも仕方ないともいわれています。


(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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