
![]() 2009/05/27
このコラムでは、読者の健康に対する疑問やニュースでも話題になった内容について筆者がやさしくお答えします。いまさら人に聞けない簡単な疑問や、意外と知らない豆知識など。今回のテーマは胃カメラについてです。 相談者のMさんの会社では定期健康診断時に40歳以上の社員は健康保険組合の補助を受けて、胃のバリウム検査を行っています。数は多くはないようですが早期胃癌や胃潰瘍が発見されることもあります。Mさんは健診の結果、内視鏡検査をするように指示されました。 Q: 私は今年、胃粘膜不整部分ありとして内視鏡検査を指示されました。結果は異常なしでしたが初めての経験でいろいろ疑問も残りました。 A: バリウム検査は有用ですが、それだけでは限界があります。この検査方法は胃の粘膜にバリウムを付着させ、空気を発生させる錠剤を飲ませて、X線を通さないバリウムと通しやすい気体とでコントラストをつける方法で微細な粘膜の変化もフィルムに焼き付ける方法で、日本人が創案したものです。 特に大勢の人を短時間に安全に処理するには向いています。しかし所詮、フィルムに映った「影」を見て実像を想像して診断するわけですから、相当数の読影訓練と経験が必要です。 例え話で恐縮ですが、人が立っていてそこに日が差している場面を思い浮かべてみると、地面に映っている人の影だけを見て、髪型で性別、背中の丸みで年齢、影の長さや太さで身長と肥満度などが判断できますが、顔はみてないので美人かそれなりの人なのかは分かりません。でも内視鏡なら顔も見られます。 Q: つまり内視鏡なら良性か悪性かも判断できるというわけですね。 A: その通りで内視鏡のほうが得られる情報量がはるかに多く、誤診も少なくできます。ただ内視鏡を入れるだけで完全に良性・悪性を断定できるわけではありません。悪性を見逃さない見落とさない手段がいろいろ工夫されています。
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