
![]() 2009/04/28
このコラムでは、読者の健康に対する疑問やニュースでも話題になった内容について筆者がやさしくお答えします。いまさら人に聞けない簡単な疑問や、意外と知らない豆知識など。今回のテーマは腹痛と腸の動きについてです。 相談者のIさんは55歳、特に既往歴はなく健康です。ただ時々左の上腹部がシクシクと痛むことがあるそうです。痛みが気になるので今年のドックは大腸ファイバースコープの検査をオプションで追加しました。その結果大腸には全く異常は発見されませんでした。他の検査項目にもシクシクする痛みを説明できる異常所見は見当たりませんでした。 Q: ドックの検査項目では異状がありませんでしたが、時々上腹部がシクシクと痛みます。今後はどうすればいいでしょうか。 A: 大腸ファイバースコープなどの内視鏡検査は、主に目に見えるもの、形に表れる変化を調べることを目的にしています。従ってポリープ、潰瘍、癌などを発見するのは容易ですが、大腸の働きの異常による病気は診断しにくいのです。 Q: 私の場合、大腸の働きの不調で痛むと理解すべきなのでしょうか。 A: 内視鏡で確認できる所見はなかったのですから、腸の機能すなわち働きに問題があると推測されます。内視鏡検査の欠点は腸全体の位置、長さや曲がり具合などは分かりにくいことです。これを確認するには胃の検査で飲んだバリウムが腸におりて行く途中を時間経過でX線撮影するか、バリウムを肛門から浣腸で注入してX線撮影する方法(注腸造影)があります。
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