
![]() 2009/04/15
このコラムでは、読者の健康に対する疑問やニュースでも話題になった内容について筆者がやさしくお答えします。いまさら人に聞けない簡単な疑問や、意外と知らない豆知識など。今回のテーマは肉離れです。 相談者のHさんは10年以上前から気のあった仲間と休日にテニスをしているそうです。先週はいつもの使用しているコートが工事で使えなかったので別のコートを紹介してもらって練習試合をしました。いつも通り準備運動をしてコートに入ったのですが、コートとテニスシューズの摩擦の状態がいつもと違うと感じました。 気になっていたところ、試合半ば、返球した途端に右足に激痛が走り倒れこんでしまいました。 Q: 近くの病院の整形外科に連れて行ってもらったところ、肉離れと診断されました。 A: それは災難でしたね。肉離れの程度によりますが、きちんとした治療とリハビリをすればまたコートに戻れると思いますが。 Q: お医者さんにいきなり「rice」にしましょうと云われ、面食らいました。歩けない程痛いのになぜ「ご飯にしましょう」なのかと思ったのです。素人でもスポーツをする人は「rice」について知っておくべきですね。 A: 受傷した直後は肉離れか、筋肉の断裂か、骨折なのか分かりにくい場合があります。骨折していても歩けることもあり、正確には専門医の診断が必要です。とにかくけが人が出たら「rice」を思い出しください。 「r」は「rest」、つまり安静にすることです。痛い部分と、そこから心臓に近い関節と痛い部分より心臓から遠い関節の間を動かさないようにします。つまり受傷部位が下腿なら膝関節と足首の関節を含めて動かさないようにすることです。臥位(寝た姿勢)にすれば一応OKです。担架があれば利用します。本人の両腕を左右から肩にかかえたとしても歩かせることは避ける方が無難です。 「i」は「icing」、冷やすこと。アイスと云っても氷を直接ではなく、ビニール袋に氷と水の混合した状態で密封し、タオルに包んでから患部に当てます。ビニール袋の重さで痛みが増さないようにします。 「c」は「compression」、圧迫することです。圧迫といっても強力に締め付けるのではなく、ほとんど安静を目的にした状態での圧迫です。無理な圧迫は痛みが強くなり逆効果です。弾性包帯があると便利です。 「e」はelevationは挙上です。怪我をした部分を高くすることで患部に血液を行きづらくします。近くにあるあり合わせの道具で構わないので、患部が心臓よりも少し高い位置になるようにします。「rest」と兼用と考えてもいいと思います。とにかく受傷直後は温めたり、マッサージしたりするのは禁物です。
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