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意外に重要、楽しい気分で運動

Q: 何となく分かるのですが、もう少し説明して下さい。

A: 別の例え話で説明します。ビールはバカラのグラスで飲むと美味しく感じますが、お椀で飲むと美味しくないと思います。炊き立てのコシヒカリをお茶碗に盛ってお箸で食べる場合と、お皿に盛り付けてフォークで食べるのとでは、同じものでもご飯とライスの差がでて、味が違う気がすると思います。つまりヒトは食事をするときは舌や歯ざわりなどの口の中の感覚だけではなく、器(うつわ)の形、色、重さでも味わっていておいしい、まずいを感覚しているのです。運動する場合も、重い荷物を持って息を切らしながら歩くのではなく、自分は今、1日24時間のうちの30分を健康保持のためにわざわざ割いているのだという気分も大切ということです。

Q: LDLを燃やすためのウオーキングの注意点は何でしょう。

A: その季節に合った服装で、手には何も持たず、両手を振って歩けるようにします。女性の服にはポケットが少ないので、お財布、ハンカチ、携帯電話などの身の回り小道具は肩から斜めに掛ける小型のハンドバッグが便利です。自分の足に合ったウオーキングシューズを奮発してください。

 時間帯は自由ですが、冬季の早朝や暴風雨の日に無理に出かける必要はありません。夜間はオヤジ狩りが出るような物騒な地域は避けてください。

 歩数では1万歩前後が理想ですが、始めは時間で管理します。家を出てサッサ歩きで5分歩いてそこからUターンして帰る短時間歩きから始めて、体調と相談しながら、少しずつ長くしていきます。半年くらい実行できたらLDLを測定してみて効果判定をすると励みになります。


(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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