ここから本文です

1日1万歩には根拠あり メタボな人はまずウオーキングしよう

Q: 今まではカロリーという単位を使っていましたが。

A: 確かに一般的にエネルギー消費量にはカロリー(正しくはキロカロリーkcal)を用いていました。しかしカロリー表示では体重によって差が生じてしまいます。

 例えば、40キロの人と80キロの人とでは、同じ内容の身体活動を行った場合でも消費するエネルギーに2倍の差が生じます。

 このため、メタボ予防のために必要な身体活動量を個人の体重に関係なく示すためには、METsとExという単位を用いたほうが正確で合理的ということなのです。

 カロリーへの簡易換算式があります。

kcal=METs×体重(kg)×時間×1.05

 この式を使うと何カロリー消費するには何METsの運動を何時間するべきかを求めることが出来ます。

Q: 私たちのような事務系のサラリーマンはどの程度の運動をするべきなのでしょうか

A: 厚生労働省の 「健康づくりのための運動指針2006」によると健康づくりのための身体活動量として、週に23Ex以上の活発な「身体活動(運動・生活活動)」を行い、そのうち4Ex以上の活発な「運動」を行うことを目標としています。ここでいう活発な身体活動とは3METs以上のものをいい、3METs未満のものは目標の23Exには算入しません。

Q: よく1日1万歩歩くべきといわれていますが。

A: 週23Exの活発な運動は1日3.3Exとなります。これをウオーキングでまかなうとすると、ウオーキングは3METs、20分で1Exですから、20分の3.3倍で約66分となります。

 歩幅を65センチと仮定し、分速70メートルとすると、毎分125歩となり8250歩となります。歩数計には3METs未満のものもカウントされますので、概算では語呂のいい1万歩をすすめることになったと思われます。

 人は年齢を重ねると足から弱ると言われています。確かに風邪から肺炎を起こした高齢者は、入院して治療すると肺炎は治りますが、わずか1週間の臥床だけで足の筋肉がすっかり弱って回復まで1ヵ月もかかることはよく経験するところです。内臓脂肪を減らすことと共に、下肢の筋肉を鍛えておくためにもウオーキングは最適のスポーツといえるでしょう。


(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
この記事のバックナンバーを読む
前のページへ 1ページへ 2ページ
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る