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喫煙者は平均寿命が10年も短命って本当ですか?

Q: 若い頃は、10年くらい長生きかどうかなんてはあまり気にしていませんでしたが、この差は大きいですね。

A: この論文では非喫煙者は喫煙者より身体機能が良好で健康度が高いとしており、またすぐには禁煙できない人も節煙するだけでもある程度の健康度の向上が期待できる結果が得られたとしています。

Q: 喫煙習慣がなくても近くに喫煙者がいると副流煙の被害を受けることもありますね。

A: 6畳間程度の空間に喫煙習慣のある人と非喫煙者を入れて、喫煙者に自然な間隔で10本吸ってもらうと非喫煙者は知らない間に1本吸ったのと同じ影響があったという実験結果をみたことがあります。また副流煙は、喫煙者が吐き出す煙よりも有害物質を多く含んでおり、火がついたままのタバコを灰皿の縁に放置することは慎むべきでしょう。

Q: 快適な人生を過ごすためにも禁煙は必要なことですね。

A: 誰にも定年や引退の年齢が訪れます。その後の楽しい日々を過ごす時に、いろいろな制限がついていては面白さも半減してしまいます。近頃は就職難時代になっていますが、以前売り手市場だった頃は、就職先の福利厚生の程度と共に、建物内禁煙かどうかを会社訪問した大学生が質問したことがあったそうです。米国の企業では喫煙者と肥満者は契約更新しないことにしているところもあると聞きました。体重や喫煙習慣をコントロールできない人は不要人材と判断されるということです。

 最近は禁煙支援の手段が充実してきました。貼付剤やガムによるニコチン補充療法や脳のニコチン受容体をブロックする内服薬などが選択できます。

(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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