
![]() 2009/03/04
このコラムでは、読者の健康に対する疑問やニュースでも話題になった内容について筆者がやさしくお答えします。いまさら人に聞けない簡単な疑問や、意外と知らない豆知識など。今回のテーマは喫煙についてです。 相談者Bさんの会社では既に5年も前から敷地内が全面禁煙になっています。このため、喫煙者は肩身の狭い思いをしながら近くのコンビニの前の灰皿をとり囲んで吸っています。産業医はこんな人達にも非喫煙者の仲間に入るよう熱心に指導していますが、喫煙率はなかなか低下しません。社長は喫煙者が離席して社外に出て喫煙することで生産性が低下すると考え、何とかならないものかと総務部長にプレッシャーをかけており、それが部長の悩みになっているそうです。 Q: 我が国の喫煙の現状はどうなっているのでしょうか。 A: 日本たばこ産業が発表している喫煙率調査によると平成20年の全国平均喫煙率は男性39.5%、女性12.9%となっています。男性は昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると著減しています。しかし女性はピーク時(昭和41年)が18.0%でしたので減ってはいるものの減少の程度はわずかに思えます。 年代別に見ると減少しているのは60歳代以上が著明ですが、男性では20~50歳代でも依然40%以上の喫煙者がいます。女性の20~40歳代は20%に迫る程でむしろ増加傾向にあります。禁煙した人がいる一方で残存喫煙者が減らないのは総務部長さんの悩みの種のひとつでしょう。 Q: 喫煙が有害であることは誰でもよく知っていると思いますが、説得に値する何か新しい情報はありませんか。 A: 最近専門医学誌に発表された論文を要約して紹介します。フィンランドのヘルシンキ大学が行った26年間の追跡調査の結果です。調査開始時に健康だった1658人の白人男性 が26年後には22.2%が死亡していましたが、非喫煙者は重喫煙者(この論文では1日20本以上と定義)より寿命は平均10年長かったと記載しています。
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