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新型インフルエンザ 社内での流行をいかにふせぐか

Q: やること考えることがたくさんあって、担当者としては頭が混乱してしまいます。

A: 最後に新型インフルエンザの大流行を阻止する方法を整理してみます。企業各社はその業種に応じて、以下の点について何ができるか、何をするべきか、どうすれば日本と地球を守れるかを考えて、対策を立ててほしいと思います。

(1)感染者対策
 新型インフルエンザウイルスはヒトが日本に持ち込むため、水際対策が最も大切です。万一国内に発生した場合は地域封じ込め作戦が重要です。病人は隔離して治療し、治してしまうことでウイルスが日本中に広まることを阻止できます。同時にウイルスを捕まえてワクチン製造の原料にします。

 また渡り鳥が高病原性のインフルエンザウイルスを持ち込む事態は過去にも散発しています。このウイルスがヒトに感染し、ヒトからヒトに直接感染するタイプに変異する可能性は、過去の海外の事例でも確認されていますので、養鶏場などの監視・管理は厳密に行われるべきでしょう。

(2)ウイルスの移動を禁止
 日本は幸いにも島国なので、検疫を強化すれば、飛行機や船に乗ってくる伝染病を水際で止められるはずです。海外で大流行が始まったら厳重な鎖国状態にして、開港している空港と港を10箇所程度に限定する方法が既に案として存在します。消毒、掃除、清掃、上下水道など環境面の整備、マスクの備蓄も大切です。国レベルでの思い切った手段としてはすべての国内交通を一時遮断してしまうことも視野にいれておくべきでしょう。

(3)全国民の抵抗力を高め維持する
 衛生教育、体力維持、予防接種などです。特に従来のインフルエンザと新型インフルエンザが同時に流行すると更に混乱するので、ワクチンで予防可能な従来型のインフルエンザだけでも発症させない体制が必要です。

(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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