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新型インフルエンザ対策は個人から 「咳エチケット」と「マスク着用」を徹底

Q: 家庭レベルではどのような準備をすればいいでしょうか。

A: 日本で新型インフルエンザが大流行になった場合、どこからも援助が来ないと考えるべきでしょう。大地震や台風に襲われた際は2~4日間もちこたえると警察、消防、自衛隊やボランテイアの助けがありますが、新型インフルエンザの場合は全国レベルで、時には地球レベルで流行しますので、外国からの援助も期待できません。

 終息するのに4~6週間も要するという話もありますので、最悪の事態を想定してそれなりの準備をしておくべきでしょう。ライフラインである電気、ガス、水道も普段通りに供給されるとは限りませんし、テレビ、ラジオ、新聞などの報道機関も機能するかどうか分かりません。電車、バス、飛行機などの交通機関もダイヤ通りの運行は難しいでしょう。学校にも職場にも行けません。スーパー、コンビニ、百貨店やレストランも、商品や材料の供給が無いばかりか、従業員も出勤できなくては閉店状態でしょう。

 新型インフルエンザウイルスに感染しなかったとしても、通常の日常生活は著しく不自由な状態になるわけですから、家庭でも食料、飲料水など最低限の備蓄が求められます。

 マスクは以前、海外でSARS(重症急性呼吸器症候群)が発生したとき品不足になったことがありましたので、非流行期のうちに家族人数分の用意が望ましいと思われます。

 また手洗いを習慣づける必要があります。非流行期のうちから家族全員で、帰宅直後に必ず流水で手を洗う習慣をつけましょう。手洗いは、うがいよりもはるかに価値があります。洗うと濡らすは大違いで、きちんと洗う洗い方を習得してください。

 次に会社・企業としての準備を説明します。(以下、来週に続く)


(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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