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脚部を守る骨折防止グッズに注目

Q: 今後はどんどん広まるのでしょうか。

A: まだ知名度が低いので何とも分かりません。しかし団塊の世代が定年を迎え、いずれは長寿高齢者になることは確実ですし、一方では少子化が進み、高齢者を支える若者の人口は減っています。

 介護度の高い人が少ないほど、経済的にもマンパワー的にも助かるわけですから、このような骨折防止グッズが普及することは、寝たきり老人を一人でも減らせる可能性がありますのでおおいに望ましいことなのです。

Q: 介護予防用品の今後の展望はどうなっていますか。

A: 今回話題になった骨折防止グッズは、大企業ではちょっと手がけ難いアイデアを、湘南のある研究所が開発したものです。ここは元々ファッションの研究で有名なところで、各方面の専門家、主任研究員クラスのスタッフで構成しています。大勢の人がいろいろの発想を出し合えば、また別の画期的な商品が世に出てくるでしょう。

 介護や看護のマンパワーを外国人に期待する向きもありますが、これもいずれは限界があると思われます。今や自動車や家電はロボットが生産する時代になりました。

 注射や採血どころか手術まで、国家試験に合格して間もない新人医師よりも、ロボットの方が上手いといった時代はそこまで来ています。力仕事や単純作業はロボットに任せて、介護者は被介護者との心と心の関係を円満に保てる努力をしたいものです。経済的にも気持ちの上でもゆとりある老後を過ごせる国になってほしいものです。


(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後、虎ノ門病院病棟医・専攻医、順天堂大学呼吸器内科講師、伊勢丹健康管理センター所長を経て、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医、21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員、日本サルコイドーシス学会理事・幹事、日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」、「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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