視力低下の原因は水晶体にある
ヒトが景色や人物などを見るということは,その物体などの像をカメラで言えばフィルムにあたる網膜にピントが合った状態で結像させ,その情報を視神経を通して脳に送り,そこで「見えた」と認識するわけです。 視力低下の原因の大部分はレンズすなわち水晶体にあります。近視,遠視,老視のいずれも眼前に補助レンズをおくことで,網膜にピントを合わせることができます。しかし水晶体が濁ってしまう白内障ではいくらレンズでピントを調節しようとしても無理で,最終的にはレンズ交換が必要になります。 ところで子供の頃,視力検査のほかに色盲検査をしたことがあるかと思います。色に対する感覚の弱い人は確かにいますが,日常生活には支障はなく,自動車運転免許の交付も受けられますので,労働安全衛生法による色覚検査は平成13年10月1日から廃止されました。もちろん禁止されたわけではありませんので,職業上特別の必要性がある場合は,会社の健康診断として検査しても問題ありません。 (鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)
筆者プロフィール
鷲崎誠(わしざき・まこと)
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