
![]() 2005/08/31
セカンドステージ愛読者の諸兄姉ならそろそろ老眼鏡のお世話になる年齢になっておられるのではないかと推察しますがいかがでしょうか。今この画面を老眼鏡なしで読んでいますか。 まず一般的な視力測定法から説明します。 小学生の頃学校の保健室においてあった視力検査表,上の方は字が大きく下になるほど小さい字になっているあれです。あらかじめ保健室に行って上から下まで「い,さ,り,け,て,く,と・・・」と暗記して,視力2.0を勝ち取ってあとで養護教諭の先生に叱られた思い出のある方もいるでしょう。要するに5メートル離れたところから分かる一番小さい字や記号はどれかということが視力です。 視力1.0とは5m先の約15mmが見分けられること
では,視力1.0とは何を意味しているのでしょうか。 ヒトが立った位置で5メートル先の小さい物体を見ているところを,横から眺めている状態としてイメージして下さい。目の位置に分度器を置くと,頭の真上がゼロ度,足の真下が180度になります。この状態で,今見ている小さい物体が90度の位置にあるとすると,5メートル先で90度と91度の間のちょうど1度に相当する角度の大きさは,直径10メートルの円の1度分の長さになります。その長さは8.72cm。この1度の60分の1,すなわち1分(ふん)の長さは0.1453cm,約15mmとなります。要するに5メートル先の1分の大きさのものが見分けられる視力を1.0と定義しています。 小さい子供など字が読めない人の視力測定も必要なこともありますので,病院の眼科などではアルファベットの大文字の「C」の形をしたランドル環を用います。すき間のあいているところが上か下か,右か左か,斜めかなどを見分けさせる方法です。 ちなみに視力1.0のランドル環は,外側の直径が7.5mm,すきまが直径の5分の1で1.5mmです。視力0.5とは基準の距離5メートルでは見えないので,5メートルの半分の2.5メートルまで近付いてやっと見えたことを意味し,視力1.2とは5メートルの1.2倍の距離(6メートル)に離れても見えることを意味しています。 アフリカなどにはものすごく視力のいい人達がいると聞いたことがあると思います。2.5とか4.0とか信じられない数値のひとも現存するらしいです。視力2.5は1分の半分の30秒の角度のものまで見分けられることを意味し,視力4.0なら,なんと15秒を見分けることが可能というわけです。実際の視力検査では5メートルから10メートルまでなど被験者を動かすことは不可能ですから,ランドル環の大きさを変えて,5メートルの位置から移動せずに検査できるようにしているわけです。 アルファベットの大文字のEのあいている側を見分けさせる方式(スネレン視標という)にしている国もあります。日本では仮名文字の読みを併用しています。
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