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前向き思考が社会を救う

・セロトニンを増やす
 心の不安定感はセロトニンという脳内物質の濃度に影響を受けます。セロトニンが減ってくれば、不安感が強くなり、弱気になってきます。セロトニンが増えてくれば、心は安定して冒険ができるようになります。セロトニンの量は個人差があって、元々多い人、少ない人がいると言われています。

 ただその量は環境によって変化するので、心の変化が起きてきます。現在のように非常にネガティブなことが多いと、ついつい不安感が強くなって、それがセロトニンを減らしてしまうことにもなります。

 緊張をとって、リラックスすることで、セロトニンが増えることがわかっています。お風呂に入る、ゆったり音楽を聴く、散歩するそういった行動で、セロトニンが増えて、不安感も減っていきます。

 厳しい局面であればあるほど、むしろリラックスをして、セロトニンを増やし、短期的な判断ではなく、先を見越した前向きな判断ができるようにするべきです。

・最後はあり得ないことが救ってくる
 大きな成功を収めた人たちは、危機的局面になっても、融資をしてくれる人や、救ってくれる人などが必ず現れています。それを運と言ってしまえばそれまでですが、誰でも人にはそういうあり得ないようなチャンスが巡ってくると思うことが大切なのです。

 私の知り合いが今年のノーベル賞授賞式の晩餐会に出席することになりました。というのも今年、日本でノーベル賞を受賞した人の親戚だったのです。まさかノーベル賞授賞式の晩餐会に出るとは思ってもいなかったでしょう。

 人生、あり得ないことが起こる、そんな前向き思考こそ、脳をプラスに変化させますし、いまの苦しい時期にこそ必要なのです。

 人間は希望を持てるから、前に進んでいけます。あるいは希望を持った人だけが、困難があっても前に歩いていけるわけです。

(米山公啓)
米山公啓(よねやまきみひろ) 医学博士、作家

専門は神経内科。1978年聖マリアンナ医科大学卒業。
98年聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を辞して、本格的な作家活動を開始。主な著書に、「成功する人の頭のなかみ」(中経出版)、「こころとからだの12ヶ月」(集英社)など多数、ホームページは、http://yoneyone.com/
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