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天野宏の実用・漢方早わかり
痛みを伴う痔と漢方

2009/07/30

 医療機関を受診しづらく放置して悪化させる人が少なくない痔核。痔核は肛門の中央部にある粘液を分泌する肛門腺が輪のように並んでいる部分を歯状線と呼び、その内側あるいは外側にあるかで分類される。

 歯状線の内側に発生したものを内痔核、外側に出来たものを外痔核と呼んでいる。便秘になると便が硬くなり排便のとき、長い時間いきむため静脈がうっ血する。それを繰り返しいるうちに腫れあがって痔核ができる。

 西洋医学では一般に便通を整える薬や痔核の浮腫、炎症を軽くするステロイド含有の坐薬による保存療法や症状によっては結紮切除術などの手術療法が行われる。

 漢方では痔核を血のうっ滞である瘀血(おけつ)と胃腸機能の低下として捉え薬方を選んでいく。疼痛に対するものとして「乙字湯(おつじとう)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」、「大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)」、「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」などが用いられる。

 乙字湯は大便が固く便秘傾向にある人の痔核、きれ痔に用いる。通常、痔核で痛むものを目標にし、病状がそれほどひどくない痔に用いる。古典には「痔疾、脱肛、痛楚、或は下血腸風、或は前陰痒痛するものを治す」とある。

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