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天野宏の実用・漢方早わかり
脳血管障害と漢方

2009/07/16

 飽食の時代になって高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が増えている。それに伴って脳出血、脳梗塞などの脳血管障害で倒れる人も少なくない。1970年代は脳の血管が破裂して起こる脳出血が多かったが、高血圧管理、食事療法などで患者は減ると思われていた。

 しかし、その後、食生活が豊かになり動脈硬化が増えて血管内に血栓ができておこる脳梗塞が増えてきた。早期の診断治療が重視され、急性期には外科手術も含めて西洋医学的な治療が優先する。急性期を過ぎると後遺症の治療、再発防止が治療の中心となり、残った機能を保つためリハビリテーションのほかに高血圧、糖尿病、脂質異常症など基礎疾患の治療、抗血栓療法などが行われる。

 漢方では半身不随、顔面神経麻痺などを中風と呼びその発作を卒中風、つまり卒然と「風」に中(あたる)と表現している。漢方は脳血管障害の発症、再発の予防に有用と言われている。

 主に「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」、「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」、「七物降下湯(しちもつこうかとう)」、「釣藤散(ちょうとうさん)」、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」、「温清飲(うんせいいん)」などが用いられる。

 黄連解毒湯は炎症と充血のため顔色が赤く上衝し不安焦燥、心悸亢進等の症状がみられ出血傾向にあるものを目標にする。のぼせ、顔面紅潮、不眠、不安などの症状がみられる高血圧に適している。

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