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天野宏の実用・漢方早わかり
切迫性尿失禁と漢方

2009/05/21

 加齢とともに尿失禁で悩む人は少なくないようである。尿失禁とは不随意、無意識に排出される状態で、病態に応じて腹圧性、切迫性、逆流性の三つのタイプに分けられる。

 高齢者や脳梗塞後に多いのが切迫性尿失禁である。膀胱に十分、尿が溜まっていないのに突然、強い尿意をもよおし膀胱壁が緊張し内尿道口が緩んで尿を漏らすなどの症状が現れる。

 最近、症状に基づく診断名として頻尿、夜間頻尿を伴う尿意切迫感のあるものを過活動膀胱という考え方が主流になっており、切迫性尿失禁もその一つである。

 西洋医学では抗コリン薬などの内服による治療が主体で骨盤底筋訓練、電気刺激なども行う。

 漢方では「八味地黄丸(はちみじおうがん)」、「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」、「苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)」、「四逆散(しぎゃくさん)」、「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」などを用いる。

 八味地黄丸は下半身の機能が低下して尿利不調となり、脱力感、痛み、痺れなどがある人を対象にする。一般症状として全身の倦怠感、手足、とくに足の裏のほてり口渇、頻尿、多尿、排尿痛などである。とくに、高齢者では夜間に口渇を訴え頻繁に排尿する人に適している。胃腸が虚弱な人は食後に服用するなどの注意がいる。

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